堺市北区の小児科・アレルギー科「いけだこどもクリニック」成長ホルモン(低身長)・検診・予防接種

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運動が得意な子もいれば音楽が得意な子もいるように、背が高い子もいれば低い子もいます。(ちなみに私は183cm、妻は150cmです) しかし、わが子の背が低めだとご両親はとても心配になりますね。

多くの場合は普通の範囲内なのですが、中には治療によって身長が伸びる場合があります。 以下の表に低身長の目安を書いてみました。

低身長の目安イメージ
お役立ちリンク集の中の成長障害に関するサイトでは、詳しい評価ができます。
これらより低い場合には、専門の医療機関での相談をお勧めします。

お子さんの低身長を相談されるご両親の多くは、低身長=病気と考えて来られます。

しかし、ひとりひとりの個性に見合って正常に成長しているお子さんがほとんどです。
低身長の原因として最も多いのは、体質性・家族性の低身長というもので、決して病気ではありません。

したがって、本当に検査や治療が必要なのかどうかを見極めることが大切で、低身長の相談をされに来た方で実際に治療をするのは10人に1人いるかいないかです。

病気としての低身長で一番多いものは、成長ホルモンの分泌が不足している「成長ホルモン分泌不全性 低身長症」です。
これは、手のレントゲン検査・一般血液検査・成長ホルモン分泌負荷試験などの結果から診断され、 成長ホルモン補充療法を行うことになります。

何年にもわたり家庭で注射することになるので、かなりの努力が必要ですが、治療終了時に背が伸びて喜ぶ姿を見ていると、私まで嬉しくなります。

このように一部のお子さんには身長の伸びる能力が眠っていることがあり、 当クリニックでは手を貸すことができます。 負荷試験も外来で実施しています。

低身長で悩んでいる方や、今までどこを受診していいのかわからなかった方は気軽に相談に来てください。 その時に幼児期からの身長がわかるようなら、持参してもらえれば助かります。

この成長ホルモン補充療法が受けられるのは、正確な診断がついた子供さんだけです。

標準的な身長なのに、どうしてももう少し伸ばしてほしいと受診される場合もあります。
私が経験した例では、宝塚音楽学校に入学したいので165cmは欲しいと言う中学生や、 プロ野球選手を目指しているので180cmにしてくださいという高校生がいました。 このような子供たちや先ほどの体質性・家族性低身長の子供たちの身長というものは、その子の個性であり、大切にしていかなければいけません。

次の言葉を私自身がいつも繰り返して、必要最低限の検査を心がけています。
「低身長の多くは病気ではありません。あなたの素敵な個性です」