堺市北区の小児科・アレルギー科「いけだこどもクリニック」成長ホルモン(低身長)・検診・予防接種

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大阪府堺市北区北花田町3-45-40
北花田メディカルシティ1階

特に、秋は、喘息発作が一番起こりやすい季節です。
ダニ・ハウスダスト対策をしてください。
ダニ・ハウスダスト(ほこり)は喘息発作をひきおこす原因として最も重要です。

薬物療法をしていても、これらを減らす努力をしないと思ったような効果が得られないことがあります。
基本はこまめに掃除をすることです。

  • ふとんは長時間過ごすところでそのうえダニも生息しやすく、裏表をよく干してから掃除機を念入りに かけてください。
  • エアコンは汚れていませんか? ぜひきれいに掃除してください。
  • カーテンもダニ・ほこりが付着しやすい場所です。
  • カーペット・ソファー・部屋の隅・家具の下なども注意してください。

さまざまな防ダニグッズが販売されていますが、大きな期待はしないほうがいいでしょう。
お金をかけるよりも少しの手間をかけるように心がけましょう。

家に中でタバコを吸う方はいませんか?タバコの煙は喘息を持つ子供さんには非常に有害ですので、 家の外で吸ってもらうようにお願いしてみてください。

小児喘息の患者数は年々増加する傾向にあり、例えば西日本小児気管支喘息研究会による経年調査(1982年、1992年、2002年)では、小児喘息の有病率は、3.2%、4.6%、6.5%と増加しています。

また、以前は小児喘息の多くは成人になる前に治ると言われてきましたが、ニュージーランドで 30年以上にわたり大規模な追跡調査をした結果、小児喘息の約50%が成人まで持ち越すというショッキングな報告がなされました。

そのため小児気管支喘息の治療目標として、スポーツを含めた日常生活を普通に行うことができるのは当然で、早期に適切な治療をすることにより成人喘息への移行を防ぐことが重要となっています。 喘息を持つ子供さんには非常に有害ですので、 家の外で吸ってもらうようにお願いしてみてください。

当クリニックの気管支喘息に対する治療は小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005を参考にしています。
これは2005年秋に改訂されたもので、以前のものに比べて次の2点で大きく変化しました。

① テオフィリンの位置付けが後退したこと

2005年の秋にマスコミでセンセーショナルに報道されたので覚えている方がいるかもしれませんが、テオフィリンの副作用でけいれん重積発作をおこすことがあり、後遺症を残されたお子さんもおられます。

大部分は何らかの条件があってけいれんがおこるのですが、投与量が少なくても誘発する可能性が あり、従来より慎重に投与することが必要でした。

今回の改訂でテオフィリンの投与が禁止されたわけではありませんが、重症持続型の児以外は 基本治療から外されました。また、6ヶ月未満の児やけいれん性疾患のある児には原則禁止となり、発熱時に一時減量もしくは中止するように指導することも求められています。

こうしたことを踏まえて、当クリニックではテオフィリンの投与はしない方針です。
間違って処方しないように、電子カルテの登録薬剤からも外しています。

② 吸入ステロイドの重要性がさらに増し、軽症でも積極的に導入されるようになったこと

吸入ステロイドは成人の気管支喘息治療では第一選択ですが、小児では欧米に比べてまだまだ普及していません。

私は済生会兵庫県病院に在籍していたこの数年、徐々に吸入ステロイドの処方を増やしてきました。 それに伴い、アレルギー外来に通院している子供たちの夜間救急外来への受診や入院は明らかに減少しました。
さらに普及することにより、喘息児のコントロールがしやすくなるのは間違いないと思います。

またステロイドというと副作用を心配される方がおられますが、低用量~中等量の使用では 長期的な副作用の心配はないという報告が多数出されています。
重症になってからステロイドを 高用量で使用するのではなく、軽症の段階で低用量のステロイドを導入して良好なコントロールを しましょうというのが現在の一般的な考え方です。

ガイドライン2005では軽症持続型(月1~3回の咳嗽・軽度喘鳴)の基本治療として、2~5歳は抗アレルギー薬あるいは吸入ステロイド薬(考慮)、6~15歳では吸入ステロイド薬あるいは抗アレルギー薬と明記されています。
中等症持続型(週1回以上の咳嗽・軽度喘鳴)の場合は年齢に関係なく吸入ステロイド薬が第一選択で、2才未満の児にも使用します。

私の息子も気管支喘息患者で、夜間救急外来に連れて行ったことが数回ありました。
その頃にステロイド吸入が一般的になっていれば、睡眠不足にならずに済んだかもしれません。

このガイドラインはあくまでもガイドラインであり、実際の治療法は個々のお子さん・家族に合ったものを選択していきます。 医療側の一方的な治療の押し付けはしないように心がけていきたいと考えています。